ウイルスにアロマって効くの? ウイルスの構造についてや精油が本当に効くのか調べました!

森林の香り アイキャッチ2香り
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どうもMr.Phenolです。

アイキャッチが森林じゃない?

ウイルスの話をしたかったのですよ⌬

今回はアロマ講座の番外編として最近急速な流行を見せているウイルスに対してそもそもウイルスって何?アロマオイルって本当に効くの?何が効くの?という疑問に答えたいと思います。

細菌・カビ・ウイルスの違い

細菌と真菌とウイルスはそもそも生活様式が全く異なる別の生物(構造体)ですのでそれに対する対処法も全く異なります。

具体的な違いを見ていきましょう!

図にまとめてみました!

細菌・真菌・ウイルスの違い

リボソームという細胞小器官は RNAからタンパク質を作る、生物が細胞分裂を行うには重要な役目を持っています。

でもウイルスはこのリボソームを持っておりません。どの様に増殖するのでしょうか?

実はウイルスは生物の細胞がないと増殖できません。

自分で増える事はできないのです。

ですので、生物学的には「生物」には含めることができないと言われております。

ちなみに体外から出たウイルスの寿命は、衣類など凸凹の多い表面では8〜12時間、テーブルやドアノブなど平らな面では24〜48時間。 空気中では湿度50%以上の場合は8時間ほどですが、乾燥状態では1日以上生存するそうです。

出典:https://weathernews.jp/s/topics/201811/090185/

ちなみに人間は真核生物なので、実は遺伝子的にはカビに近いのかもしれませんね(笑)。

抗生物質って何に効くの?

実は抗生物質は細菌にしか効果がありません。ウイルスやカビなどに真菌に対しての作用機序が異なるからです。

ウイルスに効果があるものは抗ウイルス薬、カビなどの真菌に効くものは抗真菌薬とそれぞれ分けられています。

抗生物質の作用機序はAll Aboutにまとめられていましたのでそちらをご確認ください。

抗生物質の効果・種類・作用
【薬剤師が解説】感染症の原因は、細菌、真菌(カビ)、ウイルスの3つに大別できます。この中で、細菌が原因で起こる感染症治療に使われるのがいわゆる抗生物質。薬の分類的には「抗菌薬」というものです。当然ながらウイルスが原因の感染症には効果がありません。抗生物質の効果、種類、作用について解説します。

ウイルスを殺すためには?

ウイルスを体から除去するためには、免疫が欠かせませんが、いったん体の中で増殖してしまったら、歯止めが利かないのがウイルスの厄介なところです。(ワクチン療法では、いったん体にウイルスの殻などを異物として認識させて、体内に病原体に対する抗体産生を促し、感染症に対する免疫を獲得する手法ですが、新型コロナウイルスのワクチンは製造が確立されていません。 )

ウイルスは1つの細胞に感染したらその細胞の体を材料にして数100個の自分の分身を作り出してしまうので、細胞分裂によって増殖する細菌や真菌と増殖スピードが桁違いです。(1個のウイルスが24時間後には100万個になるとの話もあります)

出典:http://www.seirogan.co.jp/fun/infection-control/influenza/mutation.html

また、増殖の方法が細胞分裂という形態化した増殖方法1つをとらえればよい細菌や真菌と違い、それぞれのウイルスが分子生物学的な形質の多様性は著しく高いため、それぞれの生活環、転写因子が異なっており、ウイルスそれぞれに対する治療薬が必要となることが多いのです。だから新型コロナウイルスの治療薬がすぐに開発できないのですね。

ですので、抗生物質のように直接殺す方法よりも、それ以上増殖させない方法を使用する場合もあります。

例としてインフルエンザウイルスの増殖方法をご紹介します。

インフルエンザウイルスの場合

インフルエンザウイルスの感染には主要な2つの酵素を用いて自分の分身を作り出そうとします。

 ヘマグルチニン

細胞を見つけてくっつき、自身のゲノムを注入します。

ヘマグルチニンの働き

 ノイラミニダーゼ

細胞から出るときに自分と細胞の壁をちょん切って脱出します。(遊離)

ノイラミニダーの働き

インフルエンザ薬の多くが、このノイラミニダーゼの動きを阻害する働きをする医薬品です。(リレンザやオセルタミビルなど)

つまりウイルスを殺すのではなく、それ以上増殖できない様にするのです。

では他のウイルスにこの仕組みを使った薬は効果があるのでしょうか?

答えはNOです。

この薬の作用機序は、ほかのウイルスには通用しないためコロナウイルスに対しての効果は分かりません。

(どこかの研究機関では、HIVとインフルエンザの薬を組み合わせたら効果が出たなんて報告ありましたけどね。)

ウイルスはウイルスごとに違った増殖方法を持っているため、それ独自の増え方を狙った薬を開発しなければならないため、開発が非常にむずかしいのです。

ウイルスにアロマって効くの?

ここまでの話でもうお分かりになったかと思われますが、一旦体に入ってしまったウイルスを薬なしで取り除く事は非常に難しいです。

効いていたら研究者が汗水たらして新薬開発なんて重労働しないでしょう⌬

具合が悪いなどの症状が出てしまった以上は病院に行ってしっかりお医者さんに診てもらいましょう。

ペスト医師

と、言いたいところですが、

ここでやっと森林の香りのお話ですね。一部紹介したいと思います。

ティートゥリー

ティートゥリーはオーストラリア原産の樹木で、この木の葉から抽出されたものをアロマオイルとして用います。 精油は消毒やにきびのなどの治療にも用いられ、スキンケア用品に配合されることもあります。

せいゆは比較的刺激性が少ないのですが、 高品質なティートゥリーではユーカリプトールが5%以下のものが品質が良いとされていて、テルピネン-4-オールは35%以上なくてはなりません。 これを鼻で見極めるのは難しいですが、 テルピネン-4-オールは少し薬、もしくは土のような優しい香りなのに対し、ユーカリプトールはヴェポラップのようなスッーとした香りが特徴です。 スッーとした香りが強ければ品質はあまりよくありません。

ティーツリーオイルの品質についてはISO基準によって定められていて、オーストラリアで生産されたティーツリーについては基準値を満たしているものが多い一方で、オーストラリア国外で生産されたオイルの一部ではこのISO基準を満たせないオイルが多く存在するようになっていますので、もし購入するのならばオーストラリア産かどうかを見るのが近道かと思います。

ユーカリ

ユーカリもまたオーストラリア原産で、コアラの餌としても有名ですね。 オーストラリアの先住民アボリジニは感染症や発熱の治療薬として使用していたと言われます。強い抗菌作用がありますが、先ほど述べたユーカリプトールが主成分なので、皮膚や粘膜に与える刺激も大きいので、敏感肌の方や、子供、お年寄りには注意が必要です。

これらの二つの植物の精油ですが、ウイルスに対しての研究が報告されております⌬

ドイツのハイデルベルク大学衛生研究所のウイルス学研究科(Department of Virology, Hygiene Institute, University of Heidelberg, Germany.)のSchnitzler P氏らの研究では、ティートゥリーとユーカリの精油には単純ヘルペスウイルスの抗ウイルス作用が報告されております。

出典:https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/11338678

また、ティートゥリー精油では、イタリアのカターニア大学微生物学、婦人科科学科(Department of Microbiological and Gynaecological Sciences, University of Catania, Italy.)のGarozzo A氏らの研究により、成分中のテルピネンー4−オールに抗インフルエンザウイルス活性があることを示しております。

出典: https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/19843207

これらの精油のウイルスへの作用機序は調べてもわかりませんでした。実験的に効果があったということなので、薬理学者の方々は研究のチャンスかもしれんせんね ⌬

左:ティートゥリー 左:ユーカリ

左:ティートゥリー 左:ユーカリ

ユーカリプトール ターピネオール eucalyptol terpinene-4-ol

また、前回の第3回アロマ講座で取り上げた通り、精油には免疫亢進効果もある成分もあるため、もしかしたら(あくまでもしかしたらですよ!)コロナウイルスに対しても効果もあるかもしれません。

しかしウイルスは常我々の対策や薬の開発を凌駕して進化し、猛威を振るうので、ティートゥリー精油があれば大丈夫だと過信は全くの禁物です。(論文で言われていても今回のコロナウイルスと論文で報告されているウイルスとは別物なので、全く保証はしません。(少し古い論文ですし…)

また、ユーカリオイルの成分eucalyptolにはアレルギー症状が少なからず報告されているため、もし精油を使用するのなら必ずパッチテストしてから使用しましょう!いっぱい使ったらまた別の問題が起こりますよ!

生活の木 エッセンシャルオイル ティートゥリー 10ml (オーストラリア産です)

Herbal Life ユーカリ・ラディアータ 10ml

また、ウイルス対策で一番重要なのは外出を控えることが一番ですが、外出するならば手洗い・うがいの徹底、そしてマスクの着用が一番の予防となります。

また精油を使用する際には以下のことも注意しましょう ⌬ !

※基本原液で使用しないこと。 

※ピンポイントで原液塗布するとき以外は、直接、肌に触れないようにする。


※使用して皮膚に異常があらわれたときは、すぐに使用を中止し、医師に相談しましょう。

では、安全で楽しいアロマライフを!Mr.Phenolでした ⌬ !

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